実録・税務調査ニュース(法人税・建設業⑥)

本日は、建設業の法人税調査の事案です。
神奈川県平塚市の建築工事請負業、Y株式会社は、期末の完成工事売上高を翌期の売上に繰り延べるなどして、令和3年1月期に4800万円を脱税していたことが明らかになりました。
Y株式会社は、神奈川県下を中心に一戸建ての建築工事を行なう、資本金3000万円、年商7億円の同族会社です。
関係者によりますと、税務署は、Y株式会社の申告内容を分析した結果、
① 売上は急増しているが、売上総利益率の伸び率が低いこと
② 支払勘定の伸び率は高いが、受取勘定の伸び率は低いことなどから調査対象に選定し、税務調査に着手した模様です。
税務署は、調査着手後すぐに、本店事務所の現物確認調査を行うほか、受注先への反面調査を実施したということで、税務調査の結果、Y株式会社は、資金繰りが悪化したことから、期末の完成工事分の売上高が翌期の売上であるように仮装するため、請求書の日付けを改ざんする手口で利益調整を行い、令和3年1月期の申告で、4800万円の所得を脱税していたということです。
この会社に取材を申し込んだところ、「税務調査は受けたが、税務署の指導どおりに修正申告した」との回答でした。
「・・・脱税は、必ずバレます!!・・・」
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