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税務調査事例

実録・税務調査ニュース(法人税・運送業④)

本日は、運送業の法人税調査の事案です。

東京都江東区の運送業、H株式会社は、架空の外注費や架空の支払手数料を計上するなどして、令和2年9月期までの5年間で、5800万円を脱税していたことが明らかになりました。

H株式会社は、複数の企業の配送下請け業者として、トラック70台を保有する一般貨物運送業の会社で、資本金2000万円、年商10億円の同族会社ということです。

関係者によりますと、税務署は、H株式会社の申告内容を分析した結果、

① 売上は連年、順調であるが、申告所得金額の変動が大きいこと 

② 売上総利益率や営業利益率の変動が大きいこと

③ 損益分岐点分析で異常値が出ていること、などから調査対象に選定し、税務調査に着手した模様です。

税務署は、調査着手後すぐに、H株式会社と資本関係があるグループ企業2社についても税務調査に着手したようです。

調査の結果、この会社は、グループ企業への資金援助や利益調整を図るため、グループ企業に対する架空の外注費や架空の支払手数料を計上するという手口で、令和2年9月期までの5年間で、5800万円の所得を脱税していたということです。

また、グループ企業2社については、今も税務調査が継続中ということです。

この会社に取材を申し込んだところ、「税務署との見解の相違があるのでノーコメント」との回答でした。

「・・・脱税は、必ずバレます!!・・・」

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